3月半ばのアップデートにより、チャレンジクエストが配信されました。
約1ヶ月経ち、大分様子も整理されてきました。攻略関係はWikiやら詳細なサイトを参照していただくとして、ここでは全体の概要と感想を書いて行こうと思います。
チャレンジの概要
チャレンジを受注するためには専用のブロックへ移動する必要があり(各シップ内と共通シップとがあります)、チャレンジ専用ブロックでは種族性別差のない全ての職の武器やスキルを習得できる「チャレンジャー」と言う職業に変わります。で、毎回LV1スタートの最大12人のマルチクエストを攻略することになります。また、チャレンジクエスト中は自由にアイテムを置けるので、自分の使用するもの意外の物資を置いて他の人に役立ててもらうと言う事が出来るようになっています。
チャレンジクエストは全10ミッションあり、1、2ミッションごとにインターバルが設けられ、休憩や打ち合わせのほかに、リサイクルショップでドロップしたアイテムをリサイクルして、武器やスキルを入手しその後に役立てられます。これだけであれば面クリア型のミッションで終わるのですが、チャレンジクエストの肝と言うか厄介な点がVRエネルギーゲージの存在です。
VRゲージ
これは、100%から人数に応じた速さで減って行き(12人の場合2秒で1%減るのでかなり早いです)、0になるとクエストが強制終了すると言うものです。
途中チャレンジドールを持たずに死亡した場合、1人につき10%ゲージが減ります。これはムーンアトマイザーを使用すればゲージは戻りますが、キャンプシップへ死に戻りすると減りっぱなしになってしまうので、基本的に死に戻りはやってはならない行為になります。
一方ゲージを回復する手段としては、道中緑色のカプセルが落ちていて、大30%、中15%、小5%ほどゲージを回復します。
つまり、道中ゲージがなくならないようにカプセルを拾いつつ敵を倒して先へ進む、というのがチャレンジの骨子になります。
ここで罠とも言えるのが、VRゲージは割合であって残り時間ではない点です。どういう事かというと、100%を超える量カプセルで回復しても100%からあふれ、無駄になってしまうと言う事です。そのため、暗黙のうちに「VRエネルギーゲージ管理者:単に管理、VR管理、VRとも」と呼ばれる、カプセルの位置を把握(後半隠しがあります)し、溢れない様にその場で待機したり戦闘に参加した後拾って回る役が必要になっています。
VRゲージ管理という役職
VR管理はやってみると大した手間ではないのですが、野良では異様なまでにこれをやりたがる人がいません。自分としては、火力として前線へ出たいので出来れば管理はやりたくないのですが、12人そろって「よろしくー」とか言った後に「シーン・・・」と言う状況をいやと言うほど見てきたので、少し間が空いた時は管理を名乗り出ています。(毎回続いて面倒な時は黙っていますが)運営としてはコミュニケーションをとって欲しいということなんだろうとは思いますが、一人だけ割を食ってる感が無きにしも非ずです。
チャレンジの報酬
報酬としては、進んだエリアに応じてチャレンジマイルというポイントがもらえます。
M4終了で1000マイル、M5終了で3000、M7終了で5000、M10終了でやっと1万マイルの報酬で、このマイルを使用して、☆13武器のイデアルシリーズ(18万マイル)やその他の交換品を受け取れます。すでに次のアルティメットで早くも次の☆13が確定しているため、武器自体の魅力は何とも言えないところですが、記念品的な要素として武器の発光部分の色を好きな色に変えられます。さすがに旧シリーズのように名前まで付けられるということはありませんでしたが、自分の好みやコーディネートに合わせて性能以外の要素をカスタム出来るのは楽しげではあります。
感想とか
野良クリアすべく足しげく通っていて思った事は、クリアに関して野良で12人開始は無理ゲーと言う事です。
クエスト開始時の人数でVRゲージの減る速さが決まるのですが、12人の場合始めにも書いたように2秒で1%の割合で減っていきます。そのため、よほど意 思疎通の取れた集団でなくては、メンバーの運に左右されてしまいます。特に、時間制限内でいかに早く進めるかと言う事が求められるため、メンバー全員が各 場面でセオリーとも言える武器を使いこなすことが出来ればよいのですが、野良の場合は個人の自由となるため、先を見据えて進むのは中々難しいところです。
・チャレンジのゲームバランス
個人的には12人の難しさも、現状のバランスも面白いと思います。が、野良でクリアを目指している間にイデアル武器3本分の54万マイルを稼ぐほうが早かった(野良ではマルチを厳選しない場合平均するとM5以内で終わる事が半分程度あり、それで約30分かかります)と言う状況ですので、お世辞にも万人向けではないなと。とはいえ、現状はこれで歯ごたえがあるので、自分みたいなやりこみたいと思う人間としてはこのままでも構わないとも思います。用意された手段の中で旧来の職から離れて自由に腕を試せるという意味では、非常に面白く、やり込みがいのあるコンテンツだと感じます。
運営としては初心者と熟練者を一緒に遊ばせたいようですが、12人時のゲージの減りの早さを思えば、必然的に初心者や不慣れな人を切り捨てるクエストとなっていると思います。その辺り、ブロック分けでビギナーブロックはVRゲージの減りを半分の早さにする代わりにM5で終了とか、攻略は減りの早さを緩和した分得られるマイルが少な目とかの積極的にブロックを選ぶ意味でもあればとは思いました。(初期のように人が殺到した場合同じく絵が受けられないのは問題だと思うので、良い解決があればとは思いますが)
現状、クリアしようと思ったら、熟練した操作技術を持ち、ミッション全体がわかっている人同士が固定募集で集まる以外相当な運との戦いだと言うのが実感で す。つまり、現状では初心者や前へ出て火力が出せない人が混じってクリアできるクエストではありませんし、そういった人たちは避けられ、排斥されているの が現状です。ぶっちゃけると、チャレンジと言いつつ12人TAなので、移動に時間をかけたり、ずっと最後尾にいて死なないよりも、少々ドールやムーンを 使ってでも、最 前線で火力を出すことがクリアへの近道になります。その辺1ヶ月経っても尚野良の様子が大して変わらない辺り、ミスリード的な武器やスキルの配置や誤解さ せる設計なのか、ユーザーの 意識の差の問題なのか、というところです。
・破棄問題
また、チャレンジは時間との勝負となってくるため、マルチのメンバーによっては各ミッションをVRゲージ100%で超えられない場合や、際立って効率が悪そうなメンバーを見かけた場合に破棄すると言う事が横行しています。VRゲージの減りの速さは最初のゲート起動の時点で決まるため、途中で破棄したり回線不良で落ちた場合、残されたメンバーは減りが早い中で少ない戦力で戦わなくてはならなくなり、これがさらに踏破を難しくしています。
これに関しては、人数に応じてVRゲージの減りの早さを緩和できないかと言うユーザーの質問に対して、運営は「ギリギリの戦力の時、誰かを追い出してクリアする可能性があるから緩和はしない」という、犠牲になる人探しが起こるからだめだと言う旨の事を言っていました。それも一理あるかもしれませんが、見方を変えると裏技的な要素で簡単にクリアさせたくないというようにも取れます。そして、あくまで作り手側からのみの解釈のように思えます。
というのも、現状の見切りをつけたもの勝ち、マルチ運が悪いと破棄というものが実際に行われて、残された10人、11人のユーザーはほぼクリア不可能な状態で取り残され、ごく少ないマイルのために時間を使うわけです。
この辺り、ミッション破棄した場合のペナルティ(例えば破棄した時点で別のブロックに飛ばされるとかの軽い物でいいです。これなら回線落ちへのペナルティにはなりませんし)があるとか、最初からマルチの人数制限が出来るとか、棲み分けの仕組みやチャレンジのセオリーの学習が自然に出来るならば、ある程度は緩和できた問題だと思います。
正直なところ、現在のチャレは犠牲で簡単にクリアされてしまうから、という危惧とどちらが良い結果になっているかはわかりません。破棄常習の先へ進みたい人が終盤まで行って故意に破棄することは時間の無駄になるだけなのであまりないとすると、M5までの破棄はVR減少速度を人数に合わせて調整して、それ以降は犠牲対策として現状のように減りの早さが変わらないというような間を取った措置もやろうと思えばできるとは思います。あるいは、それ以外にも上手い方法もあるかもしれません。