オーディオ環境見直しについて

雑記です。
更新が滞っている間にもネタはいくつかありましたが、ブログを更新するところまで至れない状況が少し続いていました。ざっくりしていたところを加筆修正しました。

現在の状況

最近オーディオ関係の環境を見直しつつあります。使用頻度の低い機種を売りに出して(ゼンハイザーは残していますが)、全体的にグレードアップしようと画策しているのですが、DACは踏ん切りがつかず、様子見でUD-505をそのまま使っています。

というのも、UD505、Diablo、HA-1A MK2、AT-BHA100、等10万前後の機材を組み合わせも含めて使って来て、ある部分では満足できてもある部分で足りない感が常にしていて、丁度機器を整理したいのと上のランクへも進みたいと考えていました。そんな折にアンプのみのPhonitorXが値引きされていたのをポイントセールで手に入れて(製品自体は海外のレビューで見ていたのと、赤がいいなと思っていた型ではありました:入手したのはシルバーですが)、その力強さとクリアさと地に足のついた鳴り方が良くて、DACのグレードアップを考えるようになりました(現在は現状の音自体に不満はそれほどなかったりはしますが)。最近DAC付きバージョンが割引しているのを見てもう少し待てば複合機単体で済んだかなと思いましたが、DAC部に噂も有るようでまたモヤモヤとも。

そうして色々調べていると、今はタイミング的に丁度入れ替わりの時期なのかなと。昨年の火災でAK系のDACチップが刷新できず全体的にES系に移りつつありますが、ES9038Proを載せた機種が良さそうかと思いつつ、TEACやRMEやBursonなどがその廉価版(モバイル版?)を載せていて、そちらもありなのかなとも。UD-505Xも気にならないではないのですが、ひとまずは上のグレードも含めて色々探しつつ、味付けが薄く評判のいいRMEのADI2 DACが完全に切り替わるまで様子を見ようかと考えています。とはいえ、元々自社製だったり変更がないところもありますし、状況によって何かに飛びつくかもしれませんが(フラグ)。

もちろん、DACチップだけが音を決めるわけでなく、設計やアナログ部分によって各社の音の傾向に作られていくのだとは思いますので、チップの違いと言うのはそれほど大きくないのかもしれませんが。

なんだかんだUD505を暫く使うということにしたので、後々も使えるだろうと思い、追加で外部クロックにも手を出しました。純正のCG-10も検討しましたが、効果があると期待したいとは思うもののどこか半信半疑で、中古でサイバーシャフトのもの(Platinum)を導入しました。現時点ではまだプラシーボレベルかなという感覚です。USBケーブルや転送方式をバルクペットにするなどのほうが効果が大きいように思えています。→その後1ヶ月通電して現時点で思うのは、違いはささやかですが、わずかにザワザワした鳴り方が撫でつけられて背景の黒さが増すというかSNに向上が見られるのかなと。UA3を使った時やAmazonMusicからmora qualitasに行った時のような感覚に近い、音の前後が強調された感じとでも言えば良いのでしょうか。クロックの電源は標準のままでこだわれていないのでまだ余地はあるのかもしれませんが。

検討と迷走

DACについてはRMEのADI2 DACやProか、DTMにも使えるようにオーディオインターフェースとしても使えそうなもの、癖のないものもありかと思いつつ探していますが、今の状態から味付けだけでなく質の向上が実感できるのかと思うと正直どのあたりが良いのか判断がつかなかったりもしています。

できれば卓上の棚に収まる程度が良いとは思うのですが、オーディオ用でアップグレードが実感できるものとなると、TEACの701に行くのか、更に倍プッシュでESOの最近評判のN-05XDまで行くのか、一方でピュアな方向でほかメーカーを探すのが良いのか、アンプの同メーカーで公式お勧めのようなDirector mk2が良いのか、HPA界隈で探すのが良いのか…。可能であれば地道に試聴して決めたいとは思います。

自分は趣味レベルですがDTM畑にいた時期はそれなりにありながら、機材への興味はそれほどでもなかったのもあって(それもどうかと思いますが当時のAIFはローランドの安めのもの程度)、機材の知識は必要最低限でからっきしです。せいぜいRMEのAIFは価格が高めで品質がいいという記憶ぐらいというか。オーディオに興味を持ったのも2年前に当時評判が良さそうだったUD505を購入して以来で、それもセールやポイントで実質を下げてそれでもかなり抑えたぐらいなので機材もできるだけ安く済ませたいと思う質でした。なので、オーディオ機器に20万30万というと身構えるところがあったのも実際です。慣れとは怖いもので、沼の中にいると安く済ませたいと思いつつ、これはと思ったらポチっていたりもしますが…

改めて今一から揃えるなら

今1から揃えるなら結局iFi ZENセット(現在も所持、あるいはDiabloが当初の価格帯であればお勧めもできるのですが、無難にmicro iDSD signatureも良さそう)が手軽だとは思います。あるいはアジア系のスペックは優れた複合機で自分がスッキリ系がいいのか味付けが濃い系がいいのかを判断しつつ、レビューや視聴も参考に上位を探すのも良いのかなとは思います。最近はヘッドホンリスニングに本格的に取り組むメーカーも多く選択肢も大分増えたと思いますし。

現時点で思うのは、一気に上位機種を揃えたほうが出費は抑えられるんだろうなと(沼に浸かっているとそれはそれで見えてくるものもありましたが)。上を見ればきりがない業界だけに、そこまでピュア志向でない割に音が気になる人にとって、どこで満足するのかは難しいところです。

結果的に上位の鳴り方は入門機と比べても差があるため、いずれそこにたどり着くのであれば一足飛びというのは有りだと思います(同様にそれ以上のクラスにも言えるのかもしれませんが)。10万ぐらいの複合機はそれで完結するので良さそうに見えて、気になる人はどこかしらに満足できなくなるのでやはり沼かもなと。

色々レビューやらをみていると、自分の求めて彷徨ったヘッドホンオーディオの方向を近道かつハズレがなく進むにはRMEのDACを買って満足できなくなったらアンプをつなぐのが、EQで音の調整も好きなようにできるしSNも出力もそれなりに満足度が高そうで、大抵のハイエンドヘッドホンまで対応できると思います。

それと同時に、HD25やHD598を機器に直刺しして満足していた頃が懐かしくもあり、それはそれで良かったなと。まあ、最初から無線や599SEあたりを買っておけばというのは言っても詮無きことですが…。出費はともかく、あれこれ機材を試しているとそれはそれで楽しいのも実際です。

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最近購入した機種

Ultrasone Signature MASTER

ウルトラゾーンは何か欲しいと思いつつ、Edition系はいずれはと思うものの価格を考えると悩んで後回しにしていて、丁度密閉型が欲しかったのとモニター機に興味が湧いていたタイミングとも噛み合って購入しました。同時に3機種発売されて、DJユースとリスニング向けのように味付けが異なり、それぞれ側面に金銀銅の飾りがついています(色はどうかと思いましたが)。
既存のSignatureSTUDIOやSignaturePROなどの系譜で、デザインも踏襲しています。そこにEdition系のS-LOGICを組み込んだということで、密閉型でありながら立体的で広い空間表現に長けているという触れ込みです。

スタジオユースでミックスやマスタリングに使えるかは何とも言えないですが、音のバランスは好みです。密閉型ゆえか透明感や抜けはHD800Sの方がありますが、高音は刺さる手前までシャープに出て、比較的スッキリした鳴り方で、低音は締りがよく弾力も感じます。人によっては弱ドンシャリと感じるフラットに近いバランスと言えそうです。

本体もさほど重くなく、シープスキンのイヤパッドはフィット感も良いです。
ゼンハイザー500番台の傾斜配置や700、800の反響を含めた空間表現に慣れているのもありますが、普段聞く音楽の傾向からしても、S-LOGICの多少演出的な鳴らし方はさほど気になりません。後は分かっていたことではあるのですが、リケーブルに対応しているものの片出しでバランス接続は難しそうなのが気にならないではないです。

IE400pro、XELENTO REMOTE

自分的にイヤホンは外出時のTWS程度しか使っていませんでしたが、IE400は9月までの期間限定のセールで購入していました。TWSは最近のコーデックや刷新の速さから音質を問える程度になってきたと書いていましたが、改めて有線と比べるとまだ大きな隔たりがあるようでした。
IE400proは低音寄りのベースやリズム系のモニター用を推奨されているイヤーモニターのモデルです。リスニング向けにはIE300や最上位のIE900がありますが、自分がイヤホン自体をよくわかっていないので、どんなものかを知るためにという側面はあります(それならIE100でも良いという話でもありますが)。

モニター用ということもあり、シャープで締りがあって、TWSのMTW2の中低音寄りでモヤッとした音を想像していたらいい意味で裏切られました。音のバランス的にはやや低音よりのフラットですが高音が出ないわけでは有りません。WF-1000XM4の高音をもっと出るようにして全体的にシャープにして低音に圧をつけた感じです。それよりも、鳴らし方が大きく違っていて、いくらLDACと言えども無線とは解像感が段違いで、XM4でも音にザラつきやSNの低さを感じる出来なんだなと。IE400はとにかく滑らかかつシャープで、高い密度の中で1音ずつを拾うことができて、硬すぎない低音によるアタック感も強く、購入時同程度の価格でこれほどに差があるんだなと思いました。

もちろんケーブルがあって、NCもないので移動中に使うなどの用途ではTWSに軍配は上がりますが、音楽を聞かせるという面では圧倒的だなと。高音が刺さらない程度に尖ってシャリ付くところもあって人によっては若干聞き疲れするかもしれませんが、自分はリスニングにも使っていきたい機種だと思いました。

XELENTO REMOTEの方は若干の怪しさはありますが比較的安く売っていたので(並行品?)購入しました。どちらかというとこちらのほうがXM4のバランスに近い感じもありますが、低音の圧はこちらも負けずにあります。
モニター用で聞き分けをしやすく特に高音までシャープに研ぎ澄ませたIE400と比べると全体的にマイルドかつ豊かで、T1 2ndと同時期なのもあり世界観が共通しているようにも思いました。