ゼンハイザーから新たにHD400Proという名のプロユースなモデルが発表されました。見た目はHD560Sにそっくりですが、カールコードが付属しているようです。
形式番号について
400番代というとゼンハイザーに詳しい人にとっては、HD414という世界初のオープンタイプのヘッドホンを想像する番号でもあります。
ゼンハイザーの番号はざっくりと数字が増えると価格が上がるという方向はついていますが、ルールとしては若干整理できていない感は否めません。今回のHD400という名前も、1〜2万円台の普及価格帯リスニング系の500番台と役割を分けるという意味で、400番を改めて割り振ったのかもしれませんが、Proという名称があるにせよHD560Sとの棲み分けといい少し煩雑な気もしないではないです。そのHD500番台はHD599まで使い切って次が560に戻ったりしていますし。
最近の400番台は無線の機種に割り当てられいました。それも、HD4系の一桁としてしばらく続き、その後HD4.5→HD450のように400番台になった経緯がありますので、HD25系とHD500番台以上以外はシリーズと言い難い曖昧な状況と言えそうです。
仕様
発売前ですのでまだ細かい仕様はでていませんが、周波数帯域:6 Hz – 38 kHz (-10 dB)、インピーダンス:120 Ω、感度:110 dB (1 kHz / 1 V RMS)ということで、見た目通りHD560Sをベースにしているようです。
もともとHD560Sはやや低域に不足はあるものの周波数特性がフラット寄りで、AKGの700番台のようなスッキリした癖の少なめの鳴り方をしていたので、モニター用でも行けそうな感じもありましたが、専用に出すようです。低音に言及があるので、そのあたりをよりフラットにしてくるのかもしれません。
まとめ
HD560Sの時点でも傾斜配置で疑似スピーカー再現を謳っていたので、それに類した鳴らし方はモニター機でもウルトラゾーンやその他のメーカーでもやっていることですので、並行配置とは必要に応じて使い分けや用途に応じた機材の動員ができればいいのだろうなと。
また、現行機種のヘッドホンではproと末尾につけていなかったのと、コンシューマ部門を売却したのと関係があるのかは気になるところです。
ほぼリネームのような仕様に見えるあたり、今後もproの名をつけて上位までシリーズ化して、番号を整理するんでしょうか。