UD-505が死にかけた話とか電源の話

雑記です。

UD505の状況とか

今年は雑記のタイトルは中身にあった内容にしようと思います(最初からそうしておけと)。過去の記事は気が向いたら直していきます。

タイトルの通り、2019年に購入したUD505ですが、年明けにふとした作業の際にUSBが認識しなくなりました。

思えば、これまでも動作そのものは問題がなかったものの、周辺で度々トラブルが起こっていました。ある時期何故かメニューボタンが勝手に押されるような誤動作が頻発したり(これも原因が不明でその後サブ機につないで以降いつの間にか落ち着いていました)、Macでバルクペットを認識しなくなったり、OSをBig Surにしようとした時に何故か認識しなくなって(デバイスを見ていると一瞬認識して直後に消える上、BootcampやParallelsでWinから見ると認識自体はしていて、でも音を鳴らすとブチブチと切れる)、最近ではメインPCではなく使い古したWinのノートPCで使っていました。

昨年外部クロックも注入してしばらく使い続けるとは誓ったものの、丁度次のDACを探して色々とショップを回ったりしていたので、タイミングとしては引退間近に違いはありませんでした。修理するよりも何だか買い替えの背中を押されているような、単に運が悪いだけのようにも思えてしまいます。まあ、運ではなく100%人災ですが。

オーディオ棚の周辺を掃除していた時に、掃除場所を避けて棚の上に置いたものがふとした拍子に落ち、ピンポイントにUD505のUSBコネクタを直撃したというのが実情です。その時は裏側に何か落ちたかな程度でさほど気に留めていなかったのですが…
USBケーブルを時々抜き差ししていたのも弱らせる原因だったかもしれません。

そんなわけでUSB DACとしては使えなくなってしまったUD505ですが、一応ライン入力やBT接続やUSB以外のデジタル入力の道は残っています。とはいえ、以前気になってBT接続は試したことがあるのですが、はっきり言って微妙でした。どうにも音が平たくザワザワした感じで、USBのUA3で接続したときのメリハリや解像感には全く届かず、便利機能というのが自分の中での位置づけです。また、現状では光入力できる機器はPS4やTVくらいですが、その役割で使うのにはどうかと思って今後の使い道については追々考えて行きたいと思います。また、急に迫られるような感じもありつつ代わりとなるDACも1月に導入しましたので、試聴の話も併せて追々書こうと思います。今まで聞いていた音の先に何が有るんだろうかということも含めて。

そもそもなぜ片付けしていたかというと、次の話に繋がります。これまでケーブルを変えるくらいであまり気を使ってこなかった電源まわりを整えようと考え、そのための準備でした。いろいろ調べていると、200V化とダウントランスでノイズ対策ができると見て興味を持ちました。

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電源の話

上に書いた様に年が明けてから気になってモヤモヤしていた電源関係に手を入れました。
集合住宅ですが気兼ねなくできる環境だったのも決心に走らせていたと思います。賃貸の方は大家に要相談かそもそも電気工事できないかもしれません。

工事の人に相談したところ、改めてコンセントを作ったり引き回すと余分にかかるとのことで、元々エアコン用の電源をオーディオ用と伝えてブレーカーから200V20Aに変更してもらいました。費用としては2万弱程でした。

ダウントランスについては価格的に某社のものをポイントセールで導入しました。コンセントの形が違っていたので自分でプラグを付け替え、電源投入後噂通りしばらくは樹脂の様な匂いがしていましたが、通電は問題がないようでした。
レビューやネット上の話でどれほど良くなるのかと期待してしばらく使ってみましたが確かに音は変わります。が、どうももったりした違和感というか、それが良い音なのかはわかりませんが、音の響きが消えてデッドな音に思えてなりませんでした(安価なプラグや電源の環境も影響しているかもしれませんが)。DAC探しで試聴にいったお店でも少し雑談的に聞いてみたときに、200Vもダウントランスも使わないとか、トランスの音が乗るとか音がもっさいと聞いたので、若干なるほどなと思ったりもしつつ結局電源を元の壁コンにもどすという本末転倒な状況になりました(200V壁コンは将来強いエアコン入れようとなっても一応使えるしと)。

で、さすがにそれはどうかと思って、将来的には200Vから直接変換できるクリーン電源も探そうと考えつつ、まずはリジェネレート方式も含めて100V対応のクリーン電源で改善できればいいし、ダメでも普通の壁コンに繋ぐことでお茶を濁せるのではないかと探しました(以前使用していたのはオーディオ用の電源タップだけ)。

KOJOや中村製作所やPS AUDIOなど色々と調べていましたが、中古もタイミングを逃したりもしつつ、最終的にPS AUDIOの型落ちの中古をそれなりに手頃に入手できました。ものとしてはイーサネットを繋いで状況をみたりできたり多機能ですが、まずはダウントランスに繋いで電圧を設定しオーディオ機器を接続してみました。

結果、透明感と落ち着きがあり、音も自然に綺麗に響きます。やはり購入したトランスはノイズはカットされるのかもしれませんが、ニュアンスや気配のような響きが死んでいたんだなと。

クリーン電源を通すと壁コンから電源タップを繋いでいたのと比べても、音が掴みやすくなったような、同じセッティングでも少し高音が荒れがちだったりピーク感が出やすかったゾノトーンのケーブルも落ち着いた感じがあります。また一方で調べると該当の型はノイズが若干乗るという話もあったので、ノイズカットトランスの後段につけたのは効果的だったかもしれません。また、トランスの有無も確認したところ、壁コンからクリーン電源に繋いだ場合よりも、ノイズカットトランスを通すと全体的に音に落ち着きが出て、特に低音が安定するように感じましたので面目躍如でしょうか。ただ、P3はクリーン電源の中では小さめとはいえ、如何せんでかいし重く置き場には悩んでいます(いっそバッテリー系も気になってはいますが)。

結論としては、電源で音は変わるし満足はしていますが、クリーン電源やノイズ対策ができれば個人的にはわざわざ200Vにしなくてもよかった気はしています。そしてなんていうか、ピュアな沼が手招きしています。

余談ですが、サブ機としてMac(USBはCarbon)→DA-310USB(エルサウンドのリニア電源12V3A)→DT1990で聴いていると、付属アダプターでDA310USBを聴いたときに常に感じていた解像感の違和感というかザワザワした感じがすっきりと通り、ヘッドホン以外の総額が10万以下でも十分じゃないかなと少し思いつつあります(メイン環境は色々手遅れですが)。
DT1990は中古で入手しましたが、5万クラスの中では表現力と解像力が抜きん出てると思います。代わりに周波数応答を見てもそうですが高周波ノイズや音源の高音に敏感で、環境によって鋭く貫くような刺さり方が痛いを超えて怖い時があります。