発売日にタワーだけ届いて本体が届かず、購入履歴を見たら購入した事になっていながら売り切れ表記。以前別の商品で予約したはずが在庫不足でキャンセルされたのを思い出して慌てて他店で購入しましたが、その後無事届きました。紛らわしい。というか2台になるんですが・・・保存用か。
外観
本体の細部までこだわって作られていて、スケールモデルとしてもめちゃくちゃリアルな出来です。懐かしさが半端じゃない。話によると当時と同じ会社が当時と同じプラの厚みで作ったとか何とか。メッキや色や表面の仕上げまで含めて完璧です。
仕様
電源はUSBで機器のバスパワーでも動きます。映像音声はHDMIでコントローラーはUSBです。6Bパッドもリアルに再現されてUSB化しています。3ボタン版も欲しいですが、限定販売のようです。タワーとカートリッジは見た目再現用のアクセサリで、鏡餅を再現するためだけのセットです。
ソフト/プレイ感想
全42本入りです。選択基準は当時の雑誌の上位も加味されているようで、記念碑的なタイトルというよりはどちらかというと遊びやすさやジャンルを満遍なくした質重視という感じがします。中には権利者が見つからず収録を断念したタイトルもあったそうですが、逆に言えばこれだけの数正式に許諾を受けて発売できたのはすごいなと。サプライズ2作品もやりすぎ感があって相変わらずセガ(とM2)は斜め上に全力(褒め言葉)だなと。ダライアスも最初2がなかったっけと思っていたら無印で、しかも今の時代に基盤から目コピーで実機動作範囲で移植という荒業。長い時を経て正式にお披露目されたテトリスも何だか感慨深いものがあります(過ぎた事についてはとやかく言うつもりはありません)。
リアルタイム組ですが、当時は小学生だったので買えるタイトルにも限りがあり、安い中古に流れないタイトルも多かったです。その後大学で上京した時に秋葉原で買ったものもありましたが、2000年代初頭にはすでにプレミア化していたものも多く、今回初めて触れるタイトルも多いです。
そんな訳で何から遊ぶか迷いましたが、最初にプレイしたのはランドストーカーでした。自分としてはやはりこれだなと。とりあえず最初の村で石像に乗ったところでセーブ。良い機会だから昔作った攻略サイトでも発掘してこようかとも思えます。他にも色々遊んでみましたが、ファイティングパッド6Bは個人的には若干相性が良くなく(ストロークが長すぎてぐにゃぐにゃするので6Bは他社製を使用)、操作が慣れないのもありますが、それ以上に自分の劣化が激しいなと。特にシューティング系が全然進めなくなっていて笑えました。とはいえ、思い出だけでなくゲームとしても適度なシンプルさと複雑さで、手軽さもあるので長く遊べそうです。そしてFM音源はやっぱり良いなと。
おわりに
メガドライブは動作速度に全振りしたり前世代の互換のためも含めてらしいですが色数が同時64色とか、PCMまわりに癖があったり、アーケードにあった拡大縮小回転が省かれたり、当時の同世代機と比べると目に見えにくい本質部分で盛れる部分を盛り、一般的には喜ばれる部分のコストを切り詰めたような尖った仕様(SSもDCも同様ですが)をしています。メジャーなタイトルを中々呼べなかったりどこかずれていたりして、当時の流行に合わないながら、そんなの関係ないとばかりに技術力自体が表現になっていたり、64色で魅せる独特の濃いセンスで熱量のある他にない体験を提供した辺り、やはりハード屋時代のセガは好きです。笑いの神に愛されていると言われたりもしますが、いたって大真面目にやっているからこその面白さでもあり、自虐ネタやクソゲーを笑い飛ばす文化がセガ自身だけでなくBEEP!メガドライブを中心にユーザー間にも共有されていたのも、このマニアックな界隈の特徴かもしれません。
ここへ来てメガドラ熱が再燃し、ムック本も3冊買いました。中でもタイトルだけで買いのBEEP!メガドライブFANは読み物も多くさすがに濃いなと。両誌に掲載されていた漫画も復活しているこだわり(どうせなら玉木氏も何か描いて欲しかった)で、当時の記事をデータ化したものが付録だったり、愛されてるなと。
今回収録されていないタイトルでも遊びたいものはいくつもあるので、第2弾としてメガドラ2ミニとか、CD系のタイトルのみ収録のメガCDミニの実機版もいずれ出してほしいかなと思います。
追記ですが、内容自体はいいとして、どうも操作感が悪いです。もともとストロークが深い上に軽いので誤爆しやすいパッドですが、勝手に方向キーが連打になっているようで、誤操作が頻発します。なんかソフト的な気もしないではないですが。