Amazon Music HD

9月だったか10月だったか以降、Amazon Musicがハイレゾ音源に対応しています。最大24bit 96khzと、CD音質以上のようです。最初はお試しで使用していましたが、聞いている内に抜け出せなくなって年間17000円超えという結構な高額なサブスクを支払うことになりました。

正直なところ聞き分けができるかは怪しいと思ってはいるのですが、ハイレゾ音源の印象はUD-505のDSDのアプコンのように奥行きが出ながら、後付けでない(とも言い切れませんが)故にエッジがぼやけたりせず立ったままという感じです。

それで何が変わったかというと、HD660Sがここへ来て本領を発揮してきました。HD700も瑞々しさが出るというか、圧縮音源ではヘッドホンが粗を拾っていたというところかもしれません。

このところのリスニングはHD800Sを追加アンプに接続してさあ聞くぞという体勢に入ってからは素晴らしいものの、音楽だけ聞く時間はそんなにないわけで。作業しながらだったり普段使いと考えると結局HD700ばかり使っていました。そこに好みから外れた音で寝ホンとなっていたHD660Sがハイレゾ音源以降復権しつつあります。壁のように浅い音場のモニター風だった音がほぐれて来たのかもしれません。(中高音の抜けの悪さというか篭り感は相変わらずですが)

エージングに関しては、物質であることや電流を流すことによる変化は起こるものだと思います。エージングを否定してバーンインは認めるという意味のわからない言葉遊びをする人もいますが、どちらも同じ現象を指しています。そのメーカーの音が好きで購入しているわけで、時間をかけて安定した状態に移行することを想定してチューニングされている場合、想定された音に向けて徐々に良くなっていくと言うのは普通に起こり得ます。

とはいえ、必ずしも好ましい音に変化するというものではないだろうとも思います。最近も木綿がソフト路線で面白いなと思ったものがドライになって来たのは自分としては第一印象が面白かっただけに、それほど好ましい変化だとは思いませんでした。その後安定してこれが想定された音なのだろうなというのが分かってからは、癖になる気持ちのいい音となっています。また、HD598も経年で低音が薄くなっていました(イヤパッドの問題が大きかったですが)が、これも好ましくない方向でのエージングです。まぁ耳エージングもあるだろうと思いますが。

このままだとアマゾンの回し者のようになってしまいますが、アプリは相変わらず超がつくほど使いにくいです。これだけで使うのやめようかと思えるほどで、一時通常契約も解除してました。音楽を聴きたいのにアイコンのアートが無駄にでかくて1画面の情報量が少ないし、ジャンルの内訳も適当なままだし、ジャンルごとのプレイリストも恣意的な上にカオスで、オススメされるままに聞かされる押し付けがましい仕様以外に使いにくいままです。フォローという機能があるのにフォローしているアーティストだけを表示したり、ブラウザのお気に入りのように整理することもできません。