アニメでよく見るビジュアルのメソッド化

[browsershot url=”http://gigazine.net/news/20120305-deja-vu-anime/” width=”400″]アニメのどこかで見た動き・構図・演出などを次々とつなぎ合わせたムービー「デジャブ・ザ・ファイヤー アニメMAD」Gigazineより。
この記事を見てて面白いなと思ったので。日本ではアニメ、漫画、古くは絵巻物や浮世絵に至るまで、ある種の記号としてビジュアルを方法論化して再利用するという手法が広く使われています。これは非常に合理的で、ある特定の域内で執拗な循環をする事で、より精度や純度が高まり、受け手の学習効果もあいまって伝達の効果も高まります。

もちろん、時代によって趣向性という意味では形は変わって行きますが、本質的にはどの人物がどの動作をするか、或いはキャラクター性を表すためにどのような型を用いるかという、文節可能な言語化(スクリプト化?)、いわばデータベース化しているともいえます。

それはシナリオ進行にも言えることで、古くから言われる起承転結や、水戸黄門の印籠の出る時間のような、ある種のお約束もこの類と言えそうですね。そして、そのお約束がカタルシスを生む一因にもなっているとすると、物語を動的に変化しつつも満足感を得られるシステムも作られそうな気もしてきます。